マント@マラケシュの値切り交渉術Part2
前回の「マント@マラケシュの値切り交渉術Part1」の続きである。
650DHから値切りに値切って200DHでようやく手に入れたマント。全身モロッココーデになり、逆に現地人が珍しがって写真を撮ってくるほど、完璧なアラビアンスタイルに変身した私。
しかし、そのマントに穴が空いていたのだ。
なんたる不覚。。
というわけで意気揚々と歩いてきた道を再度逆走し、再びマントを買った店に戻ってきたのだ。
ここで日本人らしく下手に出てしまうと足元を見られてしまうと思い、怒り気味で店に入っていく。
私「さっき買ったばかりのマントだが、穴が空いているじゃないか!新しいのと変えてくれ。」
店主「(マントの穴の箇所を確かめ)本当だ!今すぐ新しいのと変えるよ。すまなかったね。」
意外とあっさり新品との交換に成功したな……と思いきや、店主が出してきたのは元のマントよりも更に生地が薄いペラペラの粗悪品である。
更に続ける。
店主「これは元のマントよりも更にクオリティの高い物だよ〜!君は運が良いね!」
などとほざいてくる始末である。
ふざけるな。と思いつつ
「元のマントと同じものに変えてくれ」と言うと同じ色の同じサイズのマントはないと言う。
仕方がないので返金してもらうことにした。
お金は全額返ってきたので、別のマントを探しに行こうとすると、店主が5分だけ待てと言う。
新しいものを探してくれているのだろうか?と思い、大人しく待つこと5分。
全く同じ新しいマントが出てきた!!
なんだよ〜同じのあるんじゃん。
とか思いながら手に取ると…
なんと穴を修繕しただけの元のマントではないか……。
店主「さあ、新しいマントだよ☆」
私「ふざけるな…!」
思わず心の声が日本語で出てしまった。
ここまでずっと英語で交渉していたのだが、海外での買い物で初めて発した日本語が、ふざけるな。である。
「同じ色の同じ柄の同じサイズの穴の空いていない新しいマントに変えてくれ!!」
これでもか、とゆうぐらい英語で詳細に抗議する私。
店にはやはり同じものは置いていないと言うので、その辺のお店でマントが売っているお店を一緒に探してくれると言う。
探すこと15分。
元のマントよりも更にクオリティの高い、良さげなマントを発見!!
民族衣装という名のコスプレだが、コスプレもここまで来ると大したものである。
値段を聞けば900DH。
また一から値下げ交渉か…
更に、ここのおじさんは私がお金を持っていないと知るや否や値下げする気ゼロである。
「お願いだからディスカウトしてくれ。せっかく他の店で良さげなマントを買ったのに穴が空いていたの。おじさんが売ってるマントを見つけるのに2時間もかかったの。お願い」
なんとかディスカウントしてくれと、だいぶ大袈裟に頼み込み、600DHまで持っていく。
店から出てはまたマントを見て、更に450DHまで持っていく。450DHが値下げ限界のようだ。
おじさんも、もうマントを棚に戻し出す。
そうすると、1度目の粗悪品のマントの店のおじさんが店に入ってきた。たまたま店主と親戚だったらしく、いかに私がマントを探し回っていたかをアラビア語で店主に語ってくれた。350DHまで下げてもらい、流石にもうこれ以上は無理!と言われ350DHで購入!!
それがこちらのマント↓
店から出て、意気揚々と歩いていると、1枚目のマントよりも更に物凄い人気である。
私がまだモロッコに到着したばかりの頃、写真を撮ると「はい、写真撮った分のお金頂戴」とほざいてきていた現地人たちが逆に
「なんて凄いマントなんだ!一緒に写真を撮ってくれ」の嵐である。
こちら現地人に賞賛の嵐のモロッコスタイル完成系。
以上、マラケシュでの値切り交渉術と、ついでに現地人とタダで写真が撮れる術の紹介でした(^o^)
次回、シャウエンでジェラバを買うに続く
マント@マラケシュでの値切り交渉術Part1
昨日に続き全身モロッカンガールになるべく、買い物をしにフナ広場へ。
本日のお目当はマント。
モロッコはイスラム教圏であり、イスラム教は女性を大切に扱う文化である。女性に触れたり、話したり出来るのは家族と旦那だけとゆう考えがあるので、女性自身も自分を大切に扱う文化である。
実際に、街を歩いていても、女性は体のラインを隠し、髪の毛も隠すような服装で街を歩いている。逆に、肌を出してる女性は自分を大切にしてないと判断されて、男性から被害に合う確率が高いのだ。
日本だと水着とか下着で街中を歩いてるような感じ(^^)日本でも下着で街中を歩いてたら、痴漢とかの被害に遭うでしょ?
というわけで、簡単に肌の露出が隠せる=マントだ!となんとも短絡的な考えで本日はマントを探しに。
何よりアラビアンの民族衣装っぽい。
というわけで、マントを購入しにフナ広場へ。この広場は、屋台や民芸品の露店が乱列しており、民族衣装を買うにはもってこいの場所なのだ。
フナ広場に乱立する屋台。ちなみにこちらはカタツムリが食べれる屋台。
そしてこの広場、何より値切り天国なのである。
ここでは、まず高値を提示されるのでマラケシュに来る日本人は、高値をふっかけられたり、ぼったくられたり等々、、、嫌な思い出と共にモロッコを去っていくことが多いのだとか。
マラケシュ3日目にして(前日までに、マジックドレス、アルガンオイルリップ、バブーシュを購入)値切りのコツもわかってきたので、意気揚々と街を歩いていると……良さげなマントを発見!!黒字の生地に金の刺繍が施してある長めのマントである。値段を聞くと650DH。日本円に換算すると6500円ほどである。
…高いな…
モロッコでは、値切りをして、半額よりちょい安めぐらいで買えるのがノーマルである。
昨日は革素材で装飾が施してある外履き用の280DHのバブーシュを値切りに値切って100DHで購入。(最後は店主に舌打ちされる)
値切りスタートである。
まずは、自分が買いたい値段よりも安い値段から交渉することがコツである。
本日は予算がないので、200DHを目標に。
店主が日本語と英語を混ぜて営業をしてくる。
店主「これはグッドクオリティー!刺繍も綺麗ね!650DHだよ!」
私「150DHにしてくれ」
店主「ふざけるな、それはジョークプライスだよ!わかった、600DHでどうだい?」
こんなやりとりが続いて400DH程までは店主も簡単に下げてくる。(ちなみに初めにこちらが提示した値段が本当に話にならない場合は、取り合ってくれない)
問題はほぼ半額の350DHになってからだ。ここで一度店から出る。
私「I haven't much money. So this price is so expensive for me. Ok, I'll go to the another shop!!」
ここで、店主がちょっと待て待て!!とゆう感じで追いかけてくると、まだ値切れる。逆に追いかけてこないとその値段がギリギリなのだ。(恐らくね。私の体験上なので違うかもしれない)
また値切りスタートである。
店主「320でどうだい?」
私「150までしか買えないんだ、もっと安くしてよ」
粘りに粘って、320→300→250まで来て、もうギリギリの値段である。
恐らく280DH〜250DHで買えれば十分お得である。
ちなみに、本当にこれ以上値段が下げれない。とゆうところまでくると店主も諦め顏になり、商品を棚に戻し出す。
あともう一息…!!!
最後は笑顔と愛嬌で交渉(^o^)
可愛らしく、「あとちょっと安くしてよーー!ねっ?お願い??」とゆう感じである。
笑顔と愛嬌は万国共通である。
そんなやりとりが続き無事200DHで購入!
はー…終わった…
街を歩いているとアジア人の全身モロッカンコーデが珍しいのか、道端の現地人から称賛の嵐である。余程目立つのか、店からお兄さんが出てきて、一緒に写真を撮ろうと言ってくる。
俺も俺も!! とゆう感じで変わりばんこに店のお兄さん達が一緒に写真を撮ってくる。
お店にいる現地人全員でパシャり☆
「もうこれで逆に商売できるんじゃないの?お金取っちゃいなよ笑」と連れの友人が冗談混じりに言ってくる程の、人気ぶりである。
気分が良くなり、意気揚々と歩いていると………
お兄さんが後ろから声をかけてくる。
客引きか…と思ってあしらおうとすると、
「このマント後ろに穴が空いてるよ?」
??!!!!
そんなバカな?!
今値切りに値切ってきたばかりなのに?!
よくよく見てみると確かに穴が空いている
……………
やっちゃったー…と落胆していると、お兄さんが、「新しいのとチェンジしてきなよ!」と言ってくれる。
そんなことできるのかなーと思い、ダメ元で元の店に戻る。
次回…マント@マラケシュの値切り交渉術Part2へ